ロードバイクを選ぶ条件
ロードバイク選びは難しい
ロードバイクを選ぶには、いろいろな条件の中から選択しなければなりません。たとえば、性能や乗り心地はどうか、どんな状況で使用するのか、また価格も重要なポイントです。そして、同じ条件でもメーカーによってたくさんの競合するモデルが存在します。このように、実はロードバイク選びというのはなかなか難しいものなのです。
フレーム素材は何にするかが問題
特に、初めてロードバイクを買おうという人にとっては、どれがいいのか迷ってしまうことも決して珍しくありません。ロードバイク初心者が迷うポイントの一つに、フレームの素材は何がいいのかという点が挙げられます。
アルミロードバイクは初心者向けなの?
ロードバイクの主なフレーム素材として、クロモリ(スチール)、アルミ、カーボンの3種類が挙げられますが、初心者にはアルミがおすすめだとよく耳にします。なぜ初心者にはアルミフレームがおすすめなのか、そしてそれは本当なのか、チェックしていきましょう。
なぜ初心者にはアルミフレームがおすすめなのか
アルミは強度面で安心
初心者にアルミフレームをすすめる理由として、おもに挙げられる点が2つあります。まず、強度面で安心できるという点です。カーボンフレームは少しの外的衝撃だけで割れたり、ひびが入る可能性があります。また、ロードバイクに乗り慣れていないため落車をしたとき、自転車に与えるダメージはアルミ素材のほうが少なくて済みます。
カーボンは軽いけれども…
もちろんカーボンだからといって簡単に割れたり破損するわけではありませんが、アルミのほうがリスクが少なくて済むといえるでしょう。外的衝撃に対してはスチール素材であるクロモリフレームが最も対応力が高いのですが、重量が重いのがデメリットとなります。
価格が安い
次が、カーボンと比べて価格が安いという点です。一般的に、カーボンロードはアルミロードより2~3割程度高くなる傾向が見られますが、この価格設定については、カーボンフレーム自体が高いという点以外の理由もあります。
カーボンロードはなぜ高いのか
そもそもメーカーがカーボンモデルは中・上級者向けという考え方をしていて、完成車として販売する場合に、はじめからアルミモデルより上級コンポーネントを採用しているケースが多いのです。カーボンフレームに加えて上級コンポという組み合わせなので、カーボンロードは価格が高くなって当然ですよね。
アルミロードが安い理由
一方、アルミロードはフレーム自体がカーボンに比べて安いうえに、搭載されているコンポもエントリークラスが多いこともあって完成車自体が安いので、手を出しやすいです。これが初心者にはアルミバイクがおすすめといわれる主な理由です。
アルミロードバイクは進化している
カーボンと比較して価格が安い、強度面で安心できるので気軽に乗れるといった点から、アルミロードバイクはエントリーモデルと思われがちです。しかし、アルミロードは大いなる進化を遂げており、もはや初心者向けとは限らなくなっているのが現状です。
アルミフレームの軽量化
軽量フレームも増えている
その理由のひとつが、重量です。アルミフレームとカーボンフレームを比較するとカーボンのほうが軽いというのが一般的でした。しかし、近年ではアルミでもカーボンに肉薄するような軽いフレームも出現してきています。最軽量なアルミフレームなら、カーボンより軽いものもあります。
軽いアルミ完成車も好まれる
また、そもそもカーボンモデルは重量が軽い上級コンポが装着されていることが多いために、完成車となった時にアルミモデルより軽いケースが多く見られます。しかし、カーボンよりアルミのほうがダイレクトな反応性に優れているので、近年では特にレース志向の人などが最軽量のアルミロードを選ぶ傾向も多く見られます。
乗り心地が改善
新技術で乗り心地もよくなっている
アルミフレームは「硬い」ために路面からの振動や衝撃を直接受けるので、乗り手に疲労が溜まりやすいとされています。しかし、近年では各メーカーでそれらの振動や衝撃を緩和させるための技術を開発したり駆使したモデルを発表しており、かなり乗り心地がよくなっています。
あえてアルミを選ぶケースも増加
このように、アルミフレームのロードバイクは進化をしています。ひと昔前までは「初心者だから」や「カーボンバイクが欲しいけれどもお金がないから」といった理由で選ばれることも少なくない感もあったのですが、今では予算の有無や中級者や上級者にかかわらず、あえてアルミフレームバイクを選択するケースも少なくないのです。
https://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/road/race/caad13/caad13-105?sku=c13400m1044