クロモリのロードバイク7選！シンプルで美しいおすすめ人気モデルは？

ロードバイクの主なフレーム素材は、アルミニウム、カーボン、クロモリの3種類に分けられます。このうちクロモリとは鉄にクロムやモリブデンを加えた合金鋼で、正式名称を「クロムモリブデン鋼」といいます。この素材を用いたフレームで組まれたロードバイクが「クロモリのロードバイク」です。

現在ロードバイクのフレームの主流は、アルミやカーボンです。しかし、シンプルでおしゃれなデザイン性とクラシックな雰囲気、乗り心地の柔らかさ、また比較的安価といった点からクロモリのロードバイクには一定のファンがいたり、クロモリを愛する「クロモリロード愛好者」も少なくありません。

クロモリフレームのロードバイクには、アルミやカーボンフレームにない「クロモリならでは」の魅力があり、それが人気を集めています。クロモリロードの魅力をチェックしていきましょう。

クロモリロードの最大の魅力は、細くて美しいクラシックさを感じさせるフレームの形状です。素材の多くは鉄で剛性が高いので、フレームを細くすることができます。アルミで同じ細さのフレームを作ると強度が足りなくなってしまいます。

また、地面と水平な「ホリゾンタル」のトップチューブもクロモリロードが支持される大きな要因のひとつです。ホリゾンタルなトップチューブとダウンチューブ、シートチューブで形成される三角形のフレームは、シンプルさとクラシックさを併せ持つおしゃれで洗練されたデザインと人気が高いです。

アルミ素材と比較して衝撃吸収率が高いので、乗り心地がいいのも魅力のひとつです。特に、ロングライドにおける疲れにくさはクロモリロードならではです。カーボンフレームも衝撃を吸収しやすく乗り心地がいいのですが、価格が高い点がネックとなりがちです。一方で、クロモリなら安く乗り心地のよさを手に入れることができます。

剛性と弾性に優れているクロモリフレームは「しなやかさ」という言葉で乗り心地を表現されることも多いです。しなやかさが、乗り心地のよさとペダルを踏み込んだ時の独特のしなりを生み出します。この「しなやかさ」を感じてクロモリロードに虜になる人も少なくありません。

アルミやカーボンに比べて、クロモリは経年劣化が起こりにくいのが特徴です。アルミやカーボンは紫外線などに弱く、もちろん保管状況や乗り方などによって違いはありますが、特に経年劣化の早いアルミの寿命は10～15年ともされています。

一方、クロモリは鉄なので、きちんとメンテナンスさえ行えば長い年数にわたって乗り続けることもできます。また、事故などでフレームが傷ついたとき、アルミやカーボンでは修復はまず不可能ですが、クロモリなら溶接によって修復することも可能です。

カーボンは軽量で剛性も高く、ロードバイクのフレーム素材として最もふさわしいというのは、異論のないところでしょう。しかし、ネックはやはり価格の高さです。その点、クロモリロードなら比較的安い価格で手に入れることができます。

スピードを求めるのでなく、ロングライドや余裕のある乗り方をしたいという人なら、クロモリは手の出しやすいロードバイクです。いろいろなメーカーからおしゃれで美しいモデルをラインナップしていて、どれも比較的お求めやすい価格となっています。