バイクパッキングにおすすめの自転車6選！キャンプに最適なのは？

ドロップハンドル型のミニベロ（小径車）です。荷物と長距離を走るバイクパッキングにはむかないタイプと思う方もいますが、途中で電車などの公共交通機関を使う『輪行（りんこう）』を視野に入れると、持ち運びしやすい小さな車体であることは理にかなった選択となります。輪行袋を持てば、より広いロケーションへと出かけることができるでしょう。

小さく小回りのきく車体であるミニベロで、各部位にバッグを取り付けるときは、他のスポーツバイク以上にその重量バランスに気を付けましょう。また、バッグは取り付ける時だけでなく実際に走行した時のバランスがよくなるように調節することが大事です。

ミニベロの小さなタイヤである特性上、他のスポーツバイクより速度を出しにくい特徴があります。特にロードバイクが混ざった複数人によるバイクパッキングの際には、速度の出る平坦路でのバランスをとる必要が出てくるでしょう。つまり、ミニベロによるバイクパッキングはソロ（1人）向きともいえます。

クロスバイクと呼ばれるスポーツ自転車です。ロードバイクと比べるとお手頃な価格で、とりあえず安くバイクパッキングをやってみたいという方におすすめです。クロスバイクはドロップハンドルのロードバイクと異なり、前輪からハンドル部分にかけてのスペースを活かしやすいので荷物配置や重量バランス取りが楽になるでしょう。

バイクパッキングでは荷物やキャンプ道具、その他のバッグなどの装備品を取り付けるために車体に負荷をかけてしまいます。それはフレームの傷や歪みとなって現れるので、中古車として下取り価値もある高級ロードバイクでは致命的です。そんな心配があるなら、バイクパッキング用に遠慮なく乗れる手頃なクロスバイクを購入するといいでしょう。

バイクパッキングは自転車さえあればソロ（1人）でも気軽にできるアウトドア・アクティビティですが、ただサイクリングするだけではなくテント設営や火を使った料理などもするのでケガや火傷にも注意が必要です。また、しっかりとしたルート確認と非常時の連絡手段の確保も大事になります。

自転車本体を簡単に整備するメンテナンス道具と、軽い擦り傷や出血に備えた応急手当てができるグッツも必ずバッグに入れておきましょう。そして、ソロ（1人）で行くなら事前に場所や日程を家族や友人に伝え、バイクパッキング中はメールやSNSで安否確認を兼ねた連絡をしてください。備えあれば憂いなしです。

自転車でテントや水、食料などの荷物を運ぶためにたくさんのバッグを取り付け、さまざまな場所を走るバイクパッキングでは、どうしても車体の汚れや傷のリスクがつきまといます。高価なロードバイクやマウンテンバイク、新品のタイヤでバイクパッキングをおこなう際には十分に注意しましょう。

ソロ（1人）でのキャンプ中はテント設営や食事の準備など、自転車から離れている時間があります。そこを狙った窃盗犯などもいますので、必ずカギをかけましょう。また、自転車だけでなくキャンプ用品とバッグなどの装備品の盗難の可能性がありますので、しっかりと防犯対策してください。

自転車文化の先進国であるヨーロッパから広がりはじめたのがバイクパッキングです。自転車と水、食料からテントなどのキャンプ装備があればソロ（1人）でも複数人からでもバイクパッキングは楽しむことができます。ただし、いきなりの遠出や山奥などの僻地などを選ばずに、まずが身近なところからはじめて徐々に距離や場所を無理なく増やしていきましょう。