タイプ別おすすめチェーンオイル3選
それでは、それぞれのタイプ別におすすめのチェーンオイルの特徴やメリットなどを紹介していきましょう。
おすすめのチェーンオイル① ドライタイプ
ドライタイプ① フィニッシュライン セラミック ワックスチェーンルーブ
セラミック配合で潤滑性に優れる
自転車専用のケミカルブランドとして人気のフィニッシュラインのセラミック ワックスオイルです。極小のセラミック粒子を配合しているので、非常に潤滑性に優れています。ただし、雨や泥はねに弱いので、晴天時のきれいな舗装路での走行のみにしか適していません。
晴れた日に街中を走る人向き
また、100㎞程度ごとにオイルの注入が必要となります。その代わりチェーンに不思議なくらい汚れがつかないので、多少手間が掛かっても常にきれいなチェーンを保ちたい、晴れた日に街中を走るだけといった人におすすめです。
おすすめのチェーンオイル② ウェットタイプ
ウェットタイプ② AZ B1-002 チェーンルブ
AZ(エーゼット) B1-002 自転車用 チェーンルブ ウォータープルーフタイプ 110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH012
参考価格: 809円
高防水で長距離走行もOK
自動車やオートバイ、自転車関連のケミカル・潤滑油専門の会社AZ(エーゼット)の特殊合成油をベースに増粘剤を配合したウォータープルーフ(高防水)タイプのチェーンオイルです。雨や雪などの悪天候、悪条件での走行に最適です。また、ドライタイプと比較して長持ちするので、長距離走行にも使えます。
定期的なチェーン清掃が必要
耐久性にも優れているので、頻繁な注油が必要ないのもメリットですが、ドライタイプと比較すると汚れがつきやすいので、定期的なチェーンの清掃を行わなければパフォーマンスが低下してしまいます。また、チェーンが黒くなるので銀色に光るチェーンが好みといった人にはおすすめできません。
おすすめのチェーンオイル③ 万能タイプ
万能タイプ③ AZ B1-001 チェーンルブ マルチパーパス
AZ(エーゼット) B1-001 自転車用 チェーンルブ マルチパーパス 110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH002
参考価格: 809円
フッ素配合のマルチなオイル
PTFE(フッ素)を配合した、晴れでも雨でも使用できるマルチパーパス(万能)タイプのチェーンオイルです。RTFEが配合されているので、摩擦抵抗が少なく快適な乗り心地が得られるのが特徴です。長距離ライドにも適しています。
AZはコスパ高し
万能タイプはドライタイプとウェットタイプのいいとこどりなので、最も使い勝手がいいといえます。AZのチェーンオイルは相対的にコスパに優れているのがメリットです。このシリーズには、低粘度の「B1-005」や、B1-001マルチパーパスより耐久性や耐摩耗性に優れる「BlcS-001」もあります。
オイルとグリスの違い
オイルか、グリスか?
チェーンオイルはチェーンの摩擦を防ぐ潤滑油です。また、サビの予防もしてくれます。同じように金属部分の摩擦を軽減したりサビを抑えるものとしてグリスがあります。どちらも同じような目的を持っていますが、根本的に異なる点があります。
使う場所が違う
チェーン部分には、浸透性が求められます。したがって、チェーンオイルは浸透しやすい液体状です。一方、グリスを塗る部分はしょっちゅう分解して塗り直すというものではないので、簡単に流れてしまわないベタベタした粘度の高いものが求められます。したがって、それぞれ使用する箇所は違いますし、オイルもグリスもお互いを代用することはできません。
オイルなら何でもいいの?
どんなオイルでもOKではない
チェーンオイルは、チェーンの動きをスムーズにし、サビやびや摩耗を防ぐ働きをします。それなら、チェーンをスムーズに動かしサビや摩耗を防ぐなら、どんなオイルでも問題ないのかというと、そうではありません。
オイル切れはサビを呼ぶ
雨の中を走行してオイルが落ち切ってしまったけれども、チェーンオイルを切らしていたといったケースもあるかもしれません。すぐに走行しないならオイルがなくても構いませんが、オイル切れのままではすぐにサビが発生してしまいます。
あくまでも応急処置
サビ止め目的なら、どんなオイルでもいいでしょう。自動車用のエンジンオイルやミシン油でも構いません。ただし、サラダ油など植物由来の油は酸化しやすく、却ってサビや劣化の原因になるのでNGです。また、チェーンオイル以外の使用はあくまでも応急処置と考えて、なるべく早く専用のチェーンオイルを手に入れて注油しましょう。
5-56にはご用心
KURE(呉工業) 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004
参考価格: 328円
クレ5-56は、潤滑剤や防錆剤としてよく知られています。浸透性がよく潤滑効果も優れていますが、「油分を落とすケミカル」で、吹き付けてもすぐに揮発して効果がなくなります。毎日スプレーするならいいかもしれませんし、応急処置としてなら問題ありませんが、チェーンオイルとしては不適です。
まとめ
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクでは、乗り方や使用状況・環境などによってチェーンオイルを使い分けることが大切です。適切なオイルを使用することで、自転車の持つパフォーマンスをより引き出すことが可能となります。また、自転車をいい状態できれいに保つこともできます。愛車のために、きちんと適切なチェーンオイルを選んでメンテナンスしたいものですね。
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チェーンオイル以外の古いオイルを除去する場合は、灯油を使えばよく落ちますよ。