チェーンはなぜたるむ?
自転車のチェーンは、知らず知らずの間に、伸びてしまい、自然とたるんでしまいがちです。この時、どのようなことが起きて、チェーンがたるんでしまうのか、例をご紹介します。
経年劣化
自転車のチェーンは消耗や経年劣化で伸びてしまいます。チェーンそのものが、伸びるわけではなく、チェーン同士をつないでいるリンク部分の、クリアランスが広がってしまうことが、伸びの原因です。また、ごくまれですが、チェーン引きやハブナットが緩み、車軸の位置がずれることで、チェーンがたるみこともあり得ます。
張りすぎると伸びる
ピーンと張られたチェーンは、リンク部分に大きな負荷がかかっています。そのような状態だと、リンク部分のクリアランスが大きく広がっていき、チェーンはすぐに伸びてしまいます。
段差のショックで
後輪はハブ軸でフレームに固定されていますが、段差を乗り越えたりした時の大きなショックで、後輪の位置がずれることがあります。後輪が前にずれたときにチェーンが緩み、たるむことがあります。
チェーンのたるみは修理可能?
チェーンの張り調整
ママチャリやシティサイクルのような、外装変速のディレイラーが無い、内装変速の自転車、あるいは、ピストのような変速機構が無い自転車は、チェーンの張り調整をすることができるので、チェーンのたるみを解消できます。
伸びきったチェーンは交換
チェーンが伸び切っていると、左右へのガタが大きくなります。その状態でチェーンを左右へ動かすと、1cm以上もずれることがあります。このように左右へのガタもひどい状態であれば、チェーンの交換による修理が必要となります。
外装変速の自転車は調整不可
ロードバイクやクロスバイク、MTBなどの外装変速車は、ディレイラーがチェーンの張りを常に調整しているので、セルフ調整はできません。ディレイラーがたるみを吸収できない場合は、チェーンの交換によって修理となります。
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