タイヤレバーとは
タイヤレバーは、ホイールからタイヤを外す際に使用する工具です。ママチャリなどのシティサイクルのタイヤなら手で外すことも難しくありません。しかし、ロードバイクやクロスバイクなどで採用されるスポーツタイヤは非常に硬く、手だけでホイールから外すのが困難ですが、タイヤレバーを使えば簡単に外すことができます。
スポーツタイヤが外れにくい理由
スポーツタイヤがホイールから外しにくいのは、ビードワイヤーがタイトなのが理由です。ロードバイクやクロスバイクのタイヤは、パンクを避けるために空気圧を高くする必要があり、それに対応するためにはビードワイヤーをタイトにしなければならないからです。
タイヤレバーはタイヤ交換に便利
タイヤレバーは、パンク修理やタイヤ交換といった、タイヤをホイールから外さなければならない際に便利です。古くなったり、履かせっぱなしになったタイヤなら、ゴムが伸びて手だけで外すこともできますが、ほとんどの場合はタイヤレバーを使うでしょう。
タイヤレバーの選び方のポイント
タイヤレバーの使い方
タイヤレバーの使い方は、難しくありません。あらかじめ空気を抜いたタイヤをリムから浮かせてから、タイヤレバーをビードに引っ掛けビードを持ち上げたら、あとはタイヤレバーをホイールに沿って浮き上がったビードを前週にわたって外していくだけです。
タイヤレバーの使い方は簡単
このとき、1本もしくは2本のタイヤレバーでビードを持ち上げ、タイヤレバーはスポークに引っ掛けておき、あと1本のタイヤレバーで浮き上がったビードを外していくとやりやすいでしょう。
タイヤレバーの選び方のポイントは3つ
この方法を行うためにも、2または3本セットであること、そしてスポークに引っ掛けられる構造であることが、タイヤレバーの選び方のポイントとして挙げられます。また、タイヤメーカーが販売する商品であることもポイントに挙げられるかもしれませんね。
タイヤレバーおすすめ4選
タイヤレバーはいろいろな商品が販売されていますし、値段も数百円程度で手に入ります。したがって、どれでも同じだろうと思っている人も少なくないかもしれませんが、品物によって使い勝手がまったく異なるケースもあるので、選び方には十分注意しましょう。
タイヤレバーおすすめ①パナレーサー
タイヤレバーといえば「パナレーサー」といわれるほど、使いやすさで人気の定番商品です。素材はPOM(ポリオキシメチレン)で剛性や耐摩耗性に優れているため、丈夫で長く使用できます。日本製なのがポイントという人も少なくありません。
使いやすくてリーズナブル
ビードを引っ掛けるツメの両端が丸みを帯びているので、チューブに傷がつきにくいです。またスポークを引っ掛ける溝が広くなっていて、エアロスポークへの対応も可能です。3本セットで500円前後で販売されていると、価格が安いのも高い支持を集めている理由のひとつでしょう。
タイヤレバーおすすめ②シュワルベ
パナレーサーと並んで人気なのが、ドイツのタイヤメーカーとして有名なシュワルベのタイヤレバーです。さすが、タイヤメーカーだけあって、使いやすく便利なのが人気の理由です。
便利な機能を追加
使い方は他のタイヤレバーと同じなので、迷うことはないでしょう。ただし、新しく進化したシュワルベのタイヤレバーには、タイヤを外すだけでなくはめ込むときに便利な「クリップ機能」が追加されました。
外すだけでなくはめるときも便利
この機能により、タイヤを外す時だけでなくはめ込むのも非常にやりやすくなっています。また、作業時に両手がフリーなるので作業がしやすくなるのもメリットです。特に、タイヤ交換初心者や腕の力の弱い女性などには非常に効果的な機能といえるでしょう。
タイヤレバーおすすめ③TRI SPORTS タイヤキー
従来のタイヤレバーは、ホイールからタイヤを外す際に非常に力が必要だったり、複数のレバーを使用しなければなりませんでした。また、タイヤ装着時に使用した場合には、レバーでチューブに穴をあけるといったトラブルも少なくありません。しかし、タイヤキーなら、そんな状況を回避することができます。
高めの価格でもおすすめ
これ1本でスムーズにタイヤの脱着ができるうえ、タイヤ内部に干渉しないので、チューブを傷つけたりリムを傷めるといったリスクも軽減できます。アルミリムだけでなく、カーボンリムにも使用が可能です。値段は一般的なタイヤレバーより高いですが、作業の手間やリスク回避を考えればおすすめできる商品といえます。
タイヤレバーおすすめ④TOPEAK HEXUS Ⅱ
タイヤレバーのおすすめの番外編として紹介するのが、トピーク ヘキサスⅡです。ライド中のパンクトラブルなどに備えて、サドルバッグなどにアーレンキーやドライバーなどの工具を入っていると安心感が増しますよね。また、それらをひとまとめにした携帯用マルチツールも人気です。
いざというときの強い味方
トピーク ヘキサスⅡは、ボディ両サイドのカバーがタイヤレバーとして使用できるという優れモノで、合計16ものツールが収納されているマルチツールです。これひとつサドルバッグの中に放り込んでおけばさまざまな状況に対応できるので、いざという際には心強いです。
まとめ
普段は必要を感じませんが、万が一の際にはなくてはならない重要な工具のひとつがタイヤレバーです。たくさんの商品がありますが、使い勝手はさまざまなので、いくつか使い比べてみるのもいいでしょう。また、タイヤを外すときはこのメーカーのもの、はめるときは別のメーカのものといったように、自分の使いやすいものを組み合わせるのもアリですよ。
出典:https://www.amazon.co.jp/自転車タイヤレバー-シルバー/