ペダルレンチとは
ペダル交換に使う工具
ペダルレンチは、主に自転車のペダル交換の際に使用する工具です。ペダルを交換するケースはいくつかあります。まず、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクで「速く走りたい」「快適に走りたい」とビンディングペダルに交換する場合です。
かっこいいペダルにしたい
次に、見た目にかっこいいペダルにする場合です。購入時についてくるペダルは、見た目にも何の変哲もないものがほとんどです。おしゃれ系の自転車なら、もっとかっこいいものやおしゃれなものにしてこだわりたいという人も少なくなく、特にミニベロ系オーナーにペダルを交換するケースが多く見られます。
メンテナンス時にも使用
ママチャリやシティサイクルの場合は、交換ではなく取り外しの際に使用します。ママチャリに乗っていると、いろいろな部分から異音がすることもあるでしょう。ペダルから聞こえる異音の多くは、グリスアップで解消できます。その際には、ペダルを外してメンテナンスを行います。
ロードバイクオーナーなら持っていて損はない
自転車屋さんに持ち込めばペダル交換もメンテナンスもやってもらえますが、工賃がかかります。ペダルレンチをあまり使う機会はないかもしれませんが、特にロードバイクやクロスバイクのオーナーで自分でメンテナンスしたいと考えている人は、値段もさほど高くないので、工具箱の中にひとつ忍ばせておくと便利ですよ。
ペダルレンチの種類・サイズの選び方
わざわざペダルレンチを買わなくても、モンキーレンチなど普通のレンチで代用できるんじゃないの、と思っている人もいるかもしれません。しかし、厚みのあるヘッドの工具ではナットに届かないという事態も起こります。ペダルレンチは専用工具なのでいくつも種類があるわけではありませんが、購入の際にチェックすべき点を紹介しましょう。
ペダルレンチの選び方①ヘッドの厚さ
ヘッド部分が薄い
ペダルレンチが他の一般的なレンチと最も異なる点は、ヘッド部分の厚みでしょう。ペダルレンチは、ペダルとクランクの隙間にヘッドを入れてナットを外すために、一般的なレンチよりヘッド部分が薄くなっています。
使い方に応じて選ぼう
ヘッドが5mm程度の厚みのものが扱いやすく、また強度もあるので一般的です。ただ、軽さや携帯性を求めるのであれば、2~3mm厚さのペダルレンチもあるので、そちらもおすすめです。
ペダルレンチの選び方②グリップの長さ
グリップの長さは、使い勝手を左右するポイントです。固定されたナットをしっかりと回すのであれば、力の入れやすい30cm程度の長さがいいでしょう。輪行などに持っていくなら、20cmくらいの短めのほうが携帯しやすいのでおすすめです。
ペダルレンチの選び方③口径部の角度
角度も重要ポイント
ナットを挟む部分を口径部といいますが、製品によってこの角度が異なります。柄に対して15度の角度の口径部、裏返すと30度になるというのが一般的です。
口径部が複数あるのがおすすめ
口径部が一か所だけでなく、もう一方にも角度に違いのある口径部がついているものもあります。これなら、計4種類の挟み方ができるので、自分のやりやすい位置からの作業が行えるので便利です。
ペダルレンチの選び方④握りやすさ
固着しているペダルを取り外すのはなかなか大変で、力を込めて回さなければなりません。そんな場合は、グリップが円柱状のほうが手が痛くならないのでおすすめです。また、急にナットが緩んで手が滑るといった事態を減らすためにも、グリップ部分に滑り止めがついていると安心です。