チェーンチェッカーとは
チェーンメンテナンスは必須
ロードバイクにメンテナンスは欠かせません。そして、ロードバイクメンテナンスの基本はチェーンの掃除と注油といわれています。したがって、ロードバイクに乗る大半の人が、200~300km走行毎と自分自身で決めて、定期的にチェーンの掃除と注油を行っているはずです。
チェーンは「伸びる」
では、チェーンの交換はどうでしょうか。中には「チェーンって切れたりサビたりして使えなくなるまで交換しなくてもいいんじゃないの?」と思っている人もいるようですが、チェーンは消耗品です。使っているうちに、すり減ったり伸びるのです。
トラブル前にチェックしよう
チェーンが伸びたままでも走ることはできます。しかし、チェーンが伸びると外れやすくなるだけでなく、チェーンリングやスプロケットを摩耗させ、歯が削れたり変速性能が低下するといったトラブルになるリスクもあります。それを未然に防ぐことができるのがチェーンの伸び具合を測ることのできる工具、チェーンチェッカーです。
チェーンの寿命はどれくらい?
ロードバイクのチェーンは、走行距離3,000~5,000km程度で交換するのが好ましいとされています。しかし、3,000から5,000って結構数字の幅が大きいんじゃないの? と思う人もいるでしょう。それは、チェーンが伸びる状態が走り方やメンテナンスの頻度によっても異なるからです。
チェーン交換のタイミングを知る
したがって、単に走行距離だけを目安にしていたのでは、タイミングが早過ぎてまた伸びていないのに交換してしまったり、逆に伸び過ぎて間に合わないといった事態にもなりかねません。チェーンチェッカーを使えば、具体的にチェーンの伸び具合がチェックでき、チェーン交換のタイミングを知ることができます。
チェーンチェッカーの使い方
チェーンチェッカーの使い方はいたってシンプルです。チェーンカッターにはいくつかのタイプがありますが、基本的な使い方はどれも同じと考えて構いません。ここで、その使い方を紹介しておきましょう。
チェーンチェッカーの数字
チェーンカッターの両端には上下に突起があり、一方の端には「0.75」と「1.0」の数字が刻印されていて、もう一方の端には何もありません。この数字はチェーンの伸び率で、「0.75」は0.75%、1.0は1.0%チェーンが伸びているという意味です。
まずは「0.75」から
まずは「0.75」から測ります。測るときは、まず最初に数字が書かれていない側の突起をチェーンの適当なコマに差し込んで引っ掛けます。次に片方を引っ掛けたまま、数字の書かれた側をチェーンの上に軽く乗せます。
計測は数か所で
このときに突起部分が根元まで入りきらなければOK、すっぽりとコマの中に入ってしまうとチェーンが0.75%以上伸びているということです。なお、測定作業は、チェーンチェッカーをチェーンリングの上側においてやるとやりやすいです。また、部分的に伸びている可能性もあるので、コマの位置を変えてランダムに2、3か所測定するといいでしょう。
チェーンチェッカーの判定方法
「0.75」が交換の目安
作業を行って、根元まで「0.75」の突起がすっぽりとはまってしまったなら、チェーンは伸びていると判断できます。したがって、近いうちにチェーンを交換することをおすすめします。
「1.0」は速やかに交換
「0.75」ですっぽりとはまってしまったなら、「1.0」でもチェックしてみましょう。「1.0」でも根元まで入りきってしまったなら「アウト」、速やかにチェーン交換をしなければ、いろいろなチェーントラブルのリスクが一気に生じます。
10速用チェーンの交換目安は0.75%の伸びですが、11速用チェーンは0.5%の伸びでの交換が推奨されています。11速チェーンのバイクのオーナーには、0.5%の伸びもチェックできるチェーンチェッカーがおすすめです。
チェーンチェッカーの選び方
チェーンチェッカーのタイプ
チェーンチェッカーのタイプには、2種類あります。表面に数字が刻印してあるプレートタイプと、細かく目盛りのついたゲージタイプです。プレートタイプは「0.75」と「1.0」の2つの表示が大半ですが(「0.5」表示のものもあり)、目盛りタイプは細かな目盛りたくさんついています。
どちらを選ぶかは使用状況で判断
目盛りタイプはチェーンの伸び率が細かく測れるので、チェーン交換のタイミングだけでなく、ロードバイクのパフォーマンスを最大に発揮できるチェーンの状態も把握できるというメリットがあります。ただし、レースに出場するなどでシビアなチェーン調整が必要な人以外は、プレートタイプで十分でしょう。
おすすめチェーンチェッカー7選
おすすめ①シマノ TL-CN42 チェーン伸びチェッカー
シマノTL-CN42チェーン伸びチェッカー
参考価格: 2,139円
ロードバイクのチェーンの多くはシマノ製なので、チェーンチェッカーもシマノ製を選ぶという人も少なくなく、人気の商品です。ステンレス製なので変形やサビに強く、また「世界のシマノ」ということでも信頼度が高いです。ただし「0.75」や「1.0」といった計測値は書かれておらずOKかNGの判断しかできませんが、十分でしょう。
おすすめ②BBB マルチツール BTL-125 チェーンチェッカー
BBBマルチツールBTL-125チェーンチェッカー
参考価格: 880円
オランダ生まれのパーツブランドBBBの製品で、性能は本場ヨーロッパでも認識されてるので安心です。一般的なチェーンチェッカーとしての役目だけでなく、バルブツールと5/6/8mmヘキサボルト用レンチ機能も備えています。さらにチェーンの脱着時に便利なチェーンフックもついているなど、ひとつで何役もこなせるので便利です。価格が安いのも、魅力のひとつといえるでしょう。
おすすめ③KMC イージーチェーンチェッカー
KMCイージーチェーンチェッカー
参考価格: 985円
自転車王国台湾のスポーツバイクのチェーンメーカーのチェーンチェッカーです。チェーンメーカーなのでチェーンチェッカーの精度もバッチリ、安心して使用できます。また、シマノと技術協力を締結している点も信頼度の高さにつながっているといえるでしょう。
おすすめ④バイクハンド YC-503 チェーンチェッカー
バイクハンド YC-503 チェーンチェッカー
参考価格: 460円
何といっても、価格の安さが魅力です。あまり使う機会がないものだから出費はなるべく抑えたいという人にもってこいです。もちろん安くても計測に問題はありません。7速~11速に対応しています。
おすすめ⑤パークツール チェーンインジケーター
パークツール チェーンインジケーター
参考価格: 1,767円
11速のチェーンは0.5パーセントの伸びでの交換が推奨されています。しかし、0.75以上しか測れないチェーンチェッカーではチェックが不可能です。このチェーンチェッカーなら0.5%から計測できるので、11速のバイクオーナーや精度にこだわる人なら持っておくといいでしょう。
おすすめ⑥パークツール チェーンチェッカー CC-2
パークツール チェーンチェッカー CC-2
参考価格: 4,497円
チェーンの伸び率を0.25から0.50、0.75、1.0パーセントまでの4段階で細かくチェックできます。チェーン交換の有無がわかるだけでなく、伸び具合によってあとどれくらいで交換が必要になるかといったタイミングを知ることも可能です。
おすすめ⑦ギザプロダクツ SC-139G チェーンチェッカー
ギザプロダクツ SC-139G チェーンチェッカー
参考価格: 1,641円
プレートタイプではなく、ダイヤル目盛りで測るゲージタイプです。使い方は本体の下部から出ている2本のピンをチェーンの上に乗せてダイヤルを回すだけ、ダイヤルが止まった際の数値が伸び率となります。細かくチェックができるので、レースに出場するなどシビアな数値を求める人におすすめです。
まとめ
ロードバイクのパフォーマンスを大きく左右するチェーン、洗浄や注油もちろん重要ですが、伸びにも注意を払いたいものです。チェーンの交換時期は走行距離によってある程度決まっていますが、きちんとチェーンチェッカーで測ればさらに正確な時期を知ることができます。さほど高価なパーツでもないので、工具箱に一つ持っていることをおすすめします。
https://www.hozan.co.jp/parktool/catalog/chain/CC-3.2.html