スポーツバイクは室内保管が理想
室内保管の必要性
ロードバイクなどのスポーツバイクは、室内に保管するのが理想です。自転車の多くのパーツは金属製なので風雨を受けると、チェーンやワイヤー、ネジなどが簡単にサビてしまいます。もちろんママチャリも同様ですが、スポーツバイクには駆動に重要な役目を果たすチェーンやギア部分がママチャリのようなカバーに覆われていないため、風雨に直接さらされてしまいます。
サビ防止だけではない
また、クロモリ素材のフレームは特にサビやすいですし、カーボンフレームは紫外線や風雨で劣化しやすいとされます。アルミフレームはサビにくいとはいえ、長年にわたり紫外線や風雨などにさらされると劣化を避けることはできません。自転車カバーを掛けるのはこういったトラブルの対処法のひとつですが、完全に解決できるわけではありません。
盗難からも守る
さらに、屋外保管は盗難の危険性もあります。自宅前だから大丈夫と思っている人も少なくありませんが、自転車の盗難全体のうち40%以上が自宅敷地内、という警察庁のデーターもあります。特に高級なロードバイクは狙われやすいため、自宅敷地内に置いているから、と安心はできないのです。
リスクを避けるなら室内保管
自転車の劣化を防ぎ盗難の心配をなくすのに最適な方法が、室内保管です。室内であれば風雨にさらされることはありませんし、自転車を盗むには家の中に侵入しなければならないので盗難リスクは格段に少なくなります。特にデリケートなケアが必要で盗難リスクが高いとされるロードバイクは、室内保管がおすすめです。
バイクタワーで室内保管
バイクタワーがおすすめ
スポーツバイクの保管は室内が理想的とはわかっていても、自転車を置くスペースがないという人も少なくないでしょう。また、普通の自転車についているようなスタンドがロードバイクでは備わっていないことが多いので、壁に立て掛けておいても倒れる心配があります。そこでおすすめするのがバイクタワーです。
バイクスタンドの種類
スポーツバイクを室内保管する際によく使用されるのが「バイクスタンド」です。バイクスタンドにはそのまま床に置いてバイクを載せるものから縦置きタイプや壁かけタイプ、メンテナンス目的のものなど、いろいろな種類があります。
フレームを引っ掛けて保管
バイクタワーは、ポールに設置されたハンガーにフレームを引っ掛けるなどの方法でバイクを固定して保管できるというものです。スタンドでポールを自立させるタイプと、天井と床に突っ張り棒のようにポールを固定するタイプの2種類が主なので、部屋の状況や使い勝手などに応じて選択するといいでしょう。
バイクタワーのメリット
バイクタワーはバイクスタンドと同様に自転車の室内保管時に使用するので、風雨から自転車を保護してくれますし、盗難の心配もありません。しかし、バイクタワーにはバイクスタンド以上のメリットもあります。
①スペースを取らない
自転車のためのスペースの確保
バイクを室内保管する際にネックとなるのが、スペースの問題でしょう。床に直置きする場合はもちろん、メンテナンススタンドなどでは自転車はほとんど直置きしているのと同じなので、床に自転車分のスペースを確保しなければなりません。
床にスペースは不要
バイクタワーなら、自転車をポールに設置されたハンガーにフレームを引っ掛けて固定するので床面スペースが空きます。特に突っ張り棒タイプなら、ポールの設置面だけ確保すればいいので、狭いスペースでも問題なく保管のうえ、床面を有効活用できます。
②倒れたり汚れる心配がない
自転車を床に直置きしていると倒れる心配がありますし、タイヤやチェーン、ギアの汚れが服などにつくかもしれません。パイクタワーなら、自転車は宙に浮いた状態なのでそういった汚れが服などにつくリスクは少なくなります。
③2台、3台所有でもOK
ポールにハンガーが2つ設置されているので、スポーツバイクを2台所有している人でも縦置き保管ができ、非常に省スペースとなります。2台以上所有しているケースでも、ハンガーを追加して4台まで縦置きできるモデルもあります。
④自転車がインテリアになる
ロードバイクオーナーの大半は、自分の自転車は「カッコいい」「いつまでも眺めていたい」と思っているものです。バイクタワーなら、まるでバイクショップのディスプレイのようにカッコよく保管できます。カッコいいバイクは、部屋のインテリアとしても映えますよね。
バイクタワーおすすめ4選
①ミノウラ バイクタワー20D
ミノウラ バイクタワー20D
参考価格: 16,032円
自転車機材やアクセサリー販売で海外でも人気のミノウラの突っ張り棒タイプのバイクスタンドです。天井側のゴムカップにスプリングを内蔵し、2100mm~2700mmの接地可能な高さがあり、無段階で調整できます。バイクを掛けるアームフックは2ヵ所あり縦置きに2台保管可能で、アーム追加で最大4台が収納できます。ジョイント部のボルト固定に加えて専用ストッパーを使用して二重に固定するので、ポールが緩んで倒れる心配も不要です。
②ミノウラ バイクタワー25D
ミノウラバイクタワー25D
参考価格: 15,464円
ミノウラのバイクタワー20Dのバージョンアップタイプです。違いは、自転車を吊り下げるアーム角度が20Dは最大上下10°なのに対して25Dは最大上下17.5°と大きく、またフック部分の可動域が20Dは325~415mmだったのが25Dは300~420mmと調整幅がより広くなっています。ボディの色も違い、20Dはシルバーなのに対して25Dはブラックとなっています。20Dと同じく、3分割の可能な本体は組み立てや保管、再設置の際などに便利です。
③ミノウラ P-500AL-6Sペアスタンド
ミノウラP-500AL-6Sペアスタンド
参考価格: 19,902円
上下縦置きに自転車の収納が可能な自立式バイクタワーです。突っ張り棒タイプと違い、天井の高さを気にせずに簡単に設置できます。もちろんどちらも倒れる心配はありませんが、ベース部分は省スペースならK字型、全方向に等しく安定させたいならX字型と、脚部分の組み換えによる2パターンが選べます。
④Bikehand フックフロアパーキングラック
Bikehandフックフロアパーキングラック
参考価格: 13,998円
独特なゴムのホルダーによる3本脚により、不安定な床面でも安定を保つことのできる自立式バイクタワーです。使用しない時は簡単に保管でき、突っ張り棒タイプとは違い移動も簡単です。フックは調整可能で、スローピングチューブをはじめあらゆるフレーム形状でもしっかり固定します。
バイクタワーは自作できる⁈
自作は難しくない
いろいろなメリットのあるバイクタワーですが、自作することも可能です。自作すれば、購入するより費用を抑えられます。「自作するなんて大変じゃないの?」と思っている人もいるかもしれませんが、材料さえ揃えれば案外に簡単にできてしまいます。
材料の入手も簡単
作り方はいろいろありますが、材料は2×4木材、2×4アジャスター、バイクハンガーの3つというのが基本です。2×4木材はホームセンターで売っていますし、希望の長さにカットもしてくれます。2×4アジャスターやバイクハンガーはネット通販で購入できます。
費用も抑えられる
これらを組み立てて、自分の部屋に突っ張り棒のように設置するだけです。DIYが好きな人や得意な人はもちろん、はじめてという人でも簡単です。また、壁や柱にくぎを使う必要もないので、アパートや借家住まいの人も問題ありません。材料は5,000円程度で購入可能なので、バイクタワーを購入するより安上がりです。
平安伸銅工業2×4アジャスター
参考価格: 2,610円
バイクタワーは何かとおすすめ
自転車の室内保管に、バイクタワーはスペースを取りません。突っ張り棒式や自立式など設置方法のタイプがあるので、自分の使い方や部屋に応じたものを選びましょう。また、自作すれば費用の節約にもなります。部屋に愛車をディスプレイしておくといった楽しみもあるので、部屋のスペースが狭いといった人以外にもおすすめです。