マックオフ(MUC-OFF)とは
マックオフは1991年に創業されたイギリスのバイクケミカルブランドです。創業当初は自転車のツインフォークやバーテープの製造をしていましたが、その後より楽な自転車の洗車ができるようにと、自社で優れた洗浄剤の開発に取り組みます。そして94年に画期的なバイククリーナーを開発したマックオフは、バイクケミカルの分野でヨーロッパのトップブランドに躍り出ました。
特徴①目を引くビジュアル
マックオフ製品の最も大きな特徴が、ストリートブランドのようなパンクなデザインとカラーです。洗浄剤そのものの色も、バイククリーナーは蛍光ピンク、パーツクリーナーは蛍光イエローと、それまでのケミカルでは考えられなかったビビッドな色がついています。また製品からは甘い香りが漂い、バイクケミカル特有の石油系の匂いがしないのも特徴です。
特徴②トップチームがこぞって使用
マックオフの製品はMTBやシクロクロスなど汚れやすい環境でその性能が発揮され、現在ではロードレースでも世界のトップチームで使われはじめています。最強チームとして知られるイネオス・グレナディアーズや新城幸也選手が活躍するバーレーン・ヴィクトリアスに加え、今年からはEFエデュケーション・NIPPOでもマックオフが使われることになりました。
マックオフおすすめ製品6選
マックオフでは、自転車をきれいにクリーニングするための商品がケミカルからツールまで全て揃っています。その豊富なラインナップの中から、まずこれだけは持っておきたいというおすすめの製品を紹介していきましょう。
おすすめ①ナノテクバイククリーナー 1L W/TRIGGER
muc-offナノテクバイククリーナー
参考価格: 1,848円
ナノテクノロジーの粋を集めて開発されたマックオフの看板商品です。水なしで洗車できるウォーターレスウォッシュもありますが、洗浄力の強さを求めるならこちらの水洗い用をおすすめします。この商品には4倍濃縮の詰め替え用があるので、プラ容器とコストの削減にもつながります。
おすすめ②ドライブトレインクリーナー 500ml
ギアやディレイラーなど、駆動系パーツの汚れを簡単に落とすならこちらが定番です。塗布して数十秒~1分程度で汚れを浮き出させ、本来のきれいな状態へと戻します。また完全な生分解性を実現し、金属、プラスチック、ゴム、シールなどへも一切影響を与えません。
おすすめ③バイクプロテクトスプレー 500ml
muc-off プロテクトスプレー
参考価格: 1,969円
洗車後のバイクを保護するためのケミカルにも力を入れています。プロテクト剤は表面の水気を拭き取るのが普通ですが、このプロテクトスプレーは濡れた状態からスプレーして水分を飛ばして保護膜を形成するので拭き取りは不要です。ブレーキとタイヤの接地面以外なら、バイク全体のどの部品でも場所を選ばず使える手軽さも魅力です。
おすすめ④ハイドロダイナミックルブ
muc-off ハイドロダイナミックルブ
参考価格: 4,070円
ルブとはチェーンやギア、ディレイラーなどに注す潤滑油のことです。マックオフでは天候や用途、道路状況に応じて複数のタイプを用意していますが、選択に迷ったらこのハイドロダイナミックを使いましょう。価格はやや高価ですが、あらゆる状況で最高の滑らかさと耐久性を実現し、汎用性に優れています。付属のライトで照らすと油の塗り具合がわかるようになっているのも便利です。
おすすめ⑤バイオチェーンクリーナー400ml
日々のお手入れでチェーンだけの汚れを落とすなら専用のチェーンクリーナーを使いましょう。水ですすぎ、スプレー後にブラッシングして再び水で洗い流せば、頑固な汚れやグリース、オイルもきれいに分解されます。このクリーナーも高い生分解性があるので、気がねなくこまめにチェーン洗浄を行うことができます。
おすすめ⑥ディスクブレーキクリーナー 400ml
ディスクブレーキは既にロードバイクの主流派となりつつあります。とはいえその複雑な構造でメンテナンスに苦手意識を持っている人も多いでしょう。この専用クリーナーは、ディスクブレーキのディスク部分やキャリパー、パッドにも使え、あらゆる材質にダメージを与えません。また油や埃、汚れを落とすだけでなく、ディスクパッドの寿命を延ばしてブレーキ機能を回復させる効果もある優れものです。
なぜマックオフが支持される?
ヨーロッパでこれだけマックオフの製品が支持され、愛用される秘密はどこにあるのでしょうか。そこには派手な見た目だけではない、高い効能効果と使いやすさ、そして環境への配慮があるのです。
人気の理由①洗浄力の強さ
最も評価の高いのが、その強力な洗浄力です。もともとは、創業者自身が自転車の洗車に時間がかかることに不満を抱き界面活性剤の研究から始めたので、洗浄力へのこだわりは並大抵ではありません。画期的なナノテクノロジーをいかして開発されたクリーナーは、他社製品と比べても短時間で高い洗浄力を誇ります。
人気の理由②環境に優しい
マックオフのもう一つの人気の理由は環境負荷が低いことです。その色や洗浄力の強さにもかかわらず、製品のほとんどは生分解性が高い植物由来の材料や天然成分で作られ、野生生物に有害なPTFEや危険な酸は使われていません。またパッケージの材質を見直したり、詰め替え製品を展開することで、50トンものプラスチック削減にも成功しています。
人気の理由③使いやすさ
環境への負担が少ないマックオフのクリーナーは、自転車の塗装やパーツの材質にも悪影響を与えず、より使いやすいものにしています。クリーナーをかけてはいけない箇所などを気にせず全体に一気に使えるので、洗車がより簡単かつ手軽に行えるようになります。
マックオフでの洗車方法
では洗車の方法を見ていきましょう。マックオフの製品は作業のステップ毎に①CLEAN(洗車剤) ②PROTECT(保護剤) ③LUBE(潤滑剤)という3種類のカテゴリに分けられており、この3ステップの順序に則って洗車をしていけばいいわけです。
ステップ①CLEAN
使用する商品:ナノテクバイククリーナー・ドライブトレインクリーナー
- 自転車全体の汚れを水で洗い流す
- スプロケット、チェーンリング、チェーン、ディレイラーなど駆動系パーツ全体にドライブトレインクリーナーをスプレー
- 2~3分置いてブラシで汚れを落とす
- 水で洗い流す
- ナノテクバイククリーナーを自転車全体にスプレー
- そのまま3~5分間放置
- ブラシかスポンジで汚れを落とす
- きれいな水で、自転車全体を充分すすぐ
ステップ②PROTECT
使用する商品:バイクプロテクト
- 自転車を洗った後、全体にバイクプロテクトをスプレーし、残留した水分を飛ばす(ブレーキパッドやタイヤにはつけないよう注意)
- 乾いたきれいな布・クロスで余分な水分を拭き取る
ステップ③LUBE
使用する商品:ハイドロダイナミックルブ
- 汚れや油分が十分に取れており、チェーン全体が乾燥していることを確認
- 容器をよく振って、ペダルを回しながら適量をチェーンのリンクに塗っていく
- 付属UVトーチで照らし、ルブの塗布が行き届いていることを確認
- 余分なルブをていねいに拭き取る
マックオフで愛車を常にきれいに
どんなに高価なロードバイクも汚れたままでは台無しです。定期的な洗車はサイクリストとして欠かせませんが、面倒くさがってつい洗車を怠る人も少なくありません。ですがマックオフのクリーナーなら手軽に使えて香りもよく、おもしろいように汚れが落ちるので、作業自体がより楽しいものになります。環境にも優しいマックオフで愛車をきれいに洗い、ベストな状態でライドを楽しみましょう。