ロードバイクのペダルの交換方法①固定
交換手順①ロードバイクを固定できる位置にセットする
ペダルの交換時には、作業に適した場所であるかどうか、必ず周りの状況を確認しましょう。場合によっては屋内であったり、屋外であったりするでしょう。家の中かガレージの中、庭先、あるいは路上でというケースもあります。さまざまな環境で作業しやすい場所を選び、安全を確保できるスペースを取りましょう。
自立させ固定する
ロードバイクを、自立させ固定できる手段を見つけましょう。自立スタンドなどがあれば、それを活用します。ロードバイクに強い力を加えても、安定した作業を行うために固定します。走行途中にペダルトラブルが生じた場合でスタンドがない場合は、ロードバイクを立てかけられる場所を見つけましょう。
ロードバイクのペダルの交換方法②外し方
交換手順②ペダルの外し方
ペダルを外す時は、ペダルの種類によってはペダルレンチと、六角レンチを使い分ける必要があります。必ず事前に確認しておくことを忘れないでください。
ペダルレンチの使い方
まずは右側ペダルの取り外し方です。ペダルのネジ部のナットにペダルレンチを引っ掛けて、蛇口をひねるように左に回しナットを緩めていきます。ナットは非常に固く締め付けてありますので、ロードバイクが動かないようにしっかり固定しておく必要があります。しっかりと力が入る体勢で、体重をかけるように緩めるのがコツです。
ある程度ナットが簡単に回るくらいに緩んだら、右側ペダルを手で持ち、クランクを進行方向に回せば、簡単にペダルを取り外すことができます。
左側ペダルもナットにペダルレンチを引っ掛けます。注意しなければならないのが、左側ペダルは逆ネジになっているということです。右側ペダルとは回す向きが違うので、緩める時は右に回していきます。右側ペダルと同様にある程度緩めていき、ペダルを持ちクランクを進行方向に回すだけで取り外しが可能です。
六角レンチの使い方
次に六角レンチを使用した外し方です。六角レンチを使うペダルの場合は、ペダルとクランクの裏側を見ると、六角レンチを嵌め込めるネジを見つけることができます。あとはペダルレンチのときと同じです。右側なので、ネジを左に回せば緩めることができます。ある程度緩んだら、ペダルを持って進行方向にクランクを回せば取り外せます。
左側ペダルも、裏側にネジがあります。当然左側なので、逆ネジになっています。右に回して緩めていき、ペダルを持ってクランクを進行方向へ回しましょう。
ナットが固すぎて回らない場合
- ナットが固すぎて回らない原因は、長い間メンテナンスを怠った場合や、屋外保管の場合、ペダルのナットやネジ部が錆びつき固着したため
- クレ5-56などの潤滑スプレーを使い、しばらくすれば取り外すことが可能になる


グリスとクレ5-56では、粘度が違うんだ。クレ5-56はあくまで一時しのぎで、取り付ける際はグリスのほうが適しているんだよ。
ロードバイクのペダルの交換方法③取り付けとグリス塗り
交換手順③ペダルの取り付け方
ペダルの左右を把握することが大事です。ペダルには右専用と左専用というように左右が決まっており、左右でネジ部の溝の向きが違うため、どうやっても取り付けることは不可能です。
どうしたら左右を見分けられるのか?
- ペダルのネジの頭部を見比べると、縦に溝が入っているかで見分けられる
- ペダルの種類によっては、頭部に「L」、「R」というように刻印されており、左(Left)右(Right)が見分けられるようになっている
グリスを塗る
グリスの塗り方は、取り付けるペダルのネジ部の全てに、はみ出しても大丈夫なので、たっぷりとグリスを塗ります。はみ出した部分は拭き取れば大丈夫です。外したペダルの、古いグリスがクランクに付着している場合もあるので、それも拭き取りましょう。
最初は手で回して入れる
取り付ける際、最初はネジ部をクランクに手で持ってあてがい、ペダル自体を回し嵌め込んでいきます。ある程度ペダルが嵌ったら、クランクを進行方向とは逆に回して締めていきます。これ以上は締まらないとなった時、最後に工具で締めていきます。新しく取り付けるペダルも、使う工具がペダルレンチか六角レンチなのかをあらかじめ把握しておく必要があります。
ペダルレンチで締める場合
ペダルレンチを使う場合は、取り外しの時と同様にペダルレンチをナットに引っ掛けます。右側ペダルは右方向に回して、よく締めましょう。左側ペダルは逆ネジですので、左に回せば締める事ができます。
六角レンチで締める場合
六角レンチで締める場合は、ペダルとクランクの裏側に六角穴がありますので、六角レンチを差し込みます。右側ペダルは右に回し、左側ペダルは左に回せば、ナットを締め付けることができます。
交換完了
取り付け方は以上となり、これで交換完了となります。周りを確認し、後片付けを忘れないでください。ゴミが出た場合は、自分で持ち帰りましょう。
ロードバイクのペダル交換方法を知ると役立つこと
ペダルシャフト内部をきれいにすることで、ペダルを長持ちさせることができます。ペダルシャフトを取り外し、更にペダルシャフトを分解します。中の部品の汚れを落とし、グリスアップをするのです。グリスの塗り方は、はみ出しても大丈夫なのでたっぷり塗りましょう。
ペダルシャフトをメンテナンスしよう
- ペダルを分解して、ペダルシャフトを取り出す
- ペダルシャフトを分解して、中の部品の汚れを落とす
- 部品のグリスアップをしながら、ペダルシャフトを組み立てる
- ベアリングボールの玉当たり調整をする
- ペダルシャフトを元に戻し、ロードバイクに取り付けて完了です。
まとめ
ロードバイクのペダル交換は慣れてしまえば、数分で終わってしまうほど簡単な作業です。愛着のあるロードバイクは、自分で整備できるようにしましょう。簡単と言っても、予備知識や確認事項もありますので、万が一の時を考え準備しておくことが大事です。今回の記事が皆さんのロードバイクメンテナンスのお役に立てれば幸いです。
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じゃあ取り付けるときは始めからグリスじゃなくて、クレ5-56でもいいのでは?