フロアポンプの選び方
フロアポンプは千円台で手に入るものから一万円以上する高性能なものまでさまざまです。どんなフロアポンプが必要なのかは、乗り方や自転車によって変わってきます。フロアポンプを選ぶ際に考慮するポイントを紹介していきましょう。
ヘッド
ヘッドとはバルブに取り付ける口金の部分のことです。先に紹介した通り、自転車のバルブには種類があるので、ご自身のタイヤバルブに対応したヘッドであることが必須です。全てのバルブに対応しているものもあれば、一部のみの対応のものもあります。特にロードバイクのフレンチバルブ(仏式)は、ある程度高性能な製品にしか対応していないことが多いので注意が必要です。
シリンダー
シリンダーとはフロアポンプの胴体部のことです。素材はアルミ製やスチール製などがあり、軽いと携帯性に優れ、重いと安定して空気を入れやすいなどの特徴があります。空気の充填にはある程度重さがあったほうが使いやすいので、持ち運ぶ必要がないならスチール製などがおすすめです。
太い
ピストンが太いと一度にたくさんの空気を入れられるので、MTBなどの太いタイヤに充填するのに向いています。高圧になるほど力が必要になるので、ロードバイクなどには不向きかもしれません。
細い
ピストンが細いと一度に入れられる空気量は少ないですが、高圧でも小さな力で充填できるメリットがあります。ロードバイクやクロスバイクなどには細いピストンの方がよいでしょう。
ゲージ
タイヤには適正空気圧があるので、ゲージ付きのフロアポンプが便利です。ゲージとは空気圧計のことで、ゲージを見ながら充填することでタイヤの空気圧を調整できます。ゲージの取り付け位置は製品によってさまざまで、位置が下寄りだと姿勢が安定して充填しやすく、上寄りだと目盛りを確認しやすくなります。
フロアポンプの使い方
①適正空気圧を確認
まずはご自身の自転車のタイヤ適正空気圧を確認しましょう。タイヤをよく見ると、側面に数字とアルファベットの記載が見つかるはずです。空気圧はほとんどの場合「BAR」か「PSI」で表記されています。上の画像のタイヤであれば「MIN(最小)7BAR/100PSI〜MAX(最大)9BAR/130PSI」とあるので、この数値を目安に空気を入れることになります。
適正空気圧は目安
タイヤに記載されている適正空気圧は、あくまで目安です。細かいことを言えば、自転車の種類やご自身の体重、走り方や走る場所など、さまざまな条件によって空気圧は変わってきます。タイヤの数値を目安に実際に走ってみて、空気圧を上下させながらご自身に合った空気圧を見つけることをおすすめします。下記の記事で詳しく解説されているので、合わせて参考にしてみて下さい。
バルブ側の準備
次にバルブ側の準備をしましょう。英式と米式はキャップを外せばOKですが、ロードバイクの仏式はさらにバルブの先端にある「バルブコア」を回してロックを解除しないと空気が入りません。左回しで解除、右回しでロックです。それぞれ止まるまでしっかり回しましょう。
フロアポンプ を接続
バルブ側の準備ができたら、フロアポンプを接続します。もし空気が入らなかったり漏れたりするようであれば、正しく接続できていません。接続方法はバルブの種類やフロアポンプによって違いますが、製品の取扱説明書にしたがって正しく接続しましょう。
空気を入れる
いよいよ空気を充填します。ハンドルを両手でしっかりと握り、フロアポンプが動かないように足で踏んで固定します。ハンドルに体重をのせながら上から下へ一気に押して空気を送り込みます。製品によって一度に送り込める空気量は違いますが、何度か繰り返して適正空気圧になったら充填完了です。
フロアポンプ を取り外す
接続したフロアポンプを外して、キャップをつけたら終了です。フレンチバルブの場合は、忘れずにバルブコアを閉めてからキャップをつけましょう。
まとめ
自転車に欠かせないアイテム、フロアポンプについて紹介しました。自転車は正しい空気圧で乗ることにより、楽に走れたりパンクなどのトラブルが起こりにくくなります。自転車の種類(バルブの種類)や乗り方に合わせて、必要な機能や特徴を比較して、ご自身にぴったりなフロアポンプをみつけてくださいね。
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出典:筆者撮影