キャリパーブレーキの仕組みを解説!簡単な調整方法も紹介!

キャリパーブレーキの仕組みを解説!簡単な調整方法も紹介!

自転車のブレーキにはいくつか種類がありますが、ロードバイクに多く使われているのはキャリパーブレーキと呼ばれるものです。ここでは、どんな仕組みか詳しく解説し、キャリパーブレーキの簡単な調整方法も合わせて紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.キャリパーブレーキとは?
  2. 2.キャリパーブレーキの仕組み
  3. 3.キャリパーブレーキの調整方法
  4. 4.ブレーキシューの交換方法
  5. 5.キャリパーブレーキの種類
  6. 6.おすすめのキャリパーブレーキ
  7. 7.まとめ

キャリパーブレーキとは?

キャリパーブレーキとは、安全型自転車の前輪用ブレーキとして開発され、現在ではロードバイクの前後タイヤ、シティサイクルの前輪ブレーキとして使用されていることが多いです。ブレーキの種類としては、ほかにVブレーキや、カンチブレーキなどがあります。

キャリパーブレーキの仕組み

https://pixabay.com/ja/photos/

タイヤを挟むように左右の独立したアーチが交差するようにタイヤの上で固定されています。そしてブレーキハンドルを握ることで、左右のアーチの先端に取り付けられたブレーキシューの間隔が狭まり、タイヤのリムを挟み、タイヤの回転を止めるという仕組みになっています。

キャリパーブレーキの調整方法

キャリパーブレーキは、左右のブレーキパッドとタイヤの距離が同じであることがポイントです。この間隔が違うと片効きの原因になります。ブレーキを固定しているナットが緩んでしまうことや、輪行のためにタイヤを外したときにずれやすいです。輪行後にずれてしまいやすい場合は、タイヤをはめるときに自転車本体を逆立ちさせ、タイヤをきちんと真っ直ぐに入れるように心がけるとうまくいきます。

キャリパーブレーキの調整方法①ブレーキパッドの間隔調整

左右のブレーキパッドを片手でタイヤを挟むように抑えます。そして、自転車フレームのフォーク部分の裏にあるブレーキ本体を固定しているナットをレンチで締めていきます。ブレーキ本体が左右にグラつかなくなるまで締めてください。

キャリパーブレーキの調整方法②ブレーキを握って左右のずれを確認

ブレーキを握り、ブレーキ本体が左右どちらかに傾いたりしていないかを確認します。傾いていた場合は、また裏のナットで、正面から見て真っ直ぐになるまで調整します。

キャリパーブレーキの調整方法③最終調整は前面のボルトで

ある程度ブレーキ本体が真っ直ぐにできたら、微調整は前面にあるボルトで傾きを微調整しましょう。

ブレーキシューの交換方法

ブレーキの効き具合の重要な要素となるのが、ブレーキシューです。ブレーキシューがタイヤのリムとの磨耗ですり減ってしまっているとブレーキが効きにくくなります。ブレーキシューの溝の深さが1mm以下になっていれば、交換のタイミングです。ブレーキがかかりにくいな、と思ったときにも交換してメンテナンスしてみるといいでしょう。交換はアーレンキー(六角棒レンチ)さえあればできます。

ブレーキシューの交換方法①新しいブレーキシューを選ぶ

ブレーキシューにもいろいろ種類があります。現在のブレーキシューと違うタイプのものに交換したいときには、使っているブレーキと互換性があるか確認しましょう。カーボンホイールには専用のブレーキシューが必要ですし、カートリッジ式の場合にはブレーキシューだけの交換で大丈夫です。カートリッジ式の場合は、プラスドライバーで簡単に交換できます。ブレーキシューの台座ごと交換が必要なタイプもあります。

ブレーキシューの交換方法②古いブレーキシューと台座を外す

まずはキャリパーブレーキのレバーをあげて、作業しやすいようにします。そして、アーレンキーを使って、キャリパーブレーキに固定されているブレーキシューの台座を外します。

ブレーキシューの交換方法③新しいブレーキシューを仮留めする

新しいブレーキシューと台座をキャリパーブレーキに取り付けます。このときに注意すべきポイントは、スペーサーの取り付ける順番と、ブレーキシューの方向です。後でブレーキシューの位置を微調整する必要があるので、このときに強く固定しすぎないようにしておきましょう。

ブレーキシューの交換方法④ブレーキシューの位置調整

ブレーキシューの位置がきちんとリムにあっているか確認します。ずれていると、ブレーキが効かなかったり、タイヤに引っかかったりして危険です。台座のボルトを回して調整します。

ブレーキシューの交換方法⑤ブレーキシューを固定する

ブレーキシューの位置がきちんとできていることが確認できたら、ボルトを締めて本固定します。この時にきつく締めすぎるくらいにボルトを締めておきます。固定ができたらキャリパーブレーキを下げてください。安全なところで、ブレーキがきちんと効くかどうか実走して確認しておきましょう。

キャリパーブレーキの種類

キャリパーブレーキには、その構造によってサイドプルとセンタープルに分けられ、サイドプルの中にもシングルピボットとダブルピボットの2種類があります。

サイドプル・キャリパーブレーキ

サイドプル・キャリパーブレーキは、ボルト一本で留めているため、安価ではありますが、基本的に制動力が弱く、片効きになりやすいです。一定のクオリティをクリアした制動力の強いものもあります。

シングルピボット

サイドプルの基本的なタイプで、安いため、シティサイクルの前輪に使われることが多いです。左右のブレーキアーチとブレーキの本体が一本のボルトで固定されているので、ダブルピポットに比べて制動力が弱く、ブレーキシューの位置をきちんと調整していないとブレーキのタイミングでずれてしまい、片効きになりやすいという欠点があります。

ダブルピボット(デュアルピボット)

ダブルピボットは、スポーツ用自転車で使われることが多く、「デュアルピボット」とも呼ばれています。スポーツ用自転車でキャリパーブレーキというときには、ダブルピボットのことであることが多いです。左右のブレーキアーチが独立して固定されており、制動力が大きく、片効きとなることも少なく、調整も簡単にできます。

センタープル・キャリパーブレーキ

「く」の字型の二本のアームが逆U字型にして、アームの中央をブレーキ本体にボルトで固定し、テコの原理でタイヤの回転を止める仕組みです。一本のメインワイヤーで中央引きがブレーキの基本となるため、センタープルと呼ばれています。マウンテンバイクの前輪に使われていることが多いです。

おすすめのキャリパーブレーキ

おすすめのキャリパーブレーキ①【SHIMANO(シマノ)】BR-R650 SMC 沈頭ナット仕様

SHIMANO(シマノ) キャリパーブレーキ BR-R650 前用アーチサイズ 57mm SMC 沈頭ナット仕様

参考価格: 5,896円

出典: Amazon

シマノが出しているコスパに優れた105シリーズのデュアルピボットキャリパーブレーキです。高い制動力があり、コントロール性抜群です。ブレーキシューはカートリッジ式なので、ブレーキシューの交換時にも便利です。28Cという太いタイヤにも使用できます。

おすすめのキャリパーブレーキ②【TEKTRO(テクトロ)】 810A FRONT BLACK BR-TK-M001

TEKTRO(テクトロ) 810A FRONT BLACK BR-TK-M001

参考価格: 1,728円

出典: Amazon

折りたたみ自転車やミニベロなども街乗り用シティサイクルのブレーキとしておすすめです。元から付いているブレーキに不満な場合に交換すると、そのブレーキの効き具合には驚くはずです。さらに、ブレーキシューを付属しているものからグレードの高いものに変えるのもありです。

おすすめのキャリパーブレーキ③【SHIMANO(シマノ)】ULTEGRA BR-R8000 IBRR8000A82

シマノ BR-R8000 前後セット R55C4シュー IBRR8000A82

参考価格: 10,800円

出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon

シマノの誇るULTEGRAシリーズのキャリパーブレーキです。見た目のかっこよさもさることながら、どんな悪路状況でも素晴らしい制動力を発揮します。ブレーキを握った瞬間から時差なくブレーキングし、ブレーキを握っただけ制動します。攻めた走りをする人、最高峰のブレーキコントロールを求める人におすすめです。

まとめ

ロードバイクやクロスバイクに多く使われているキャリパーブレーキですが、その仕組みや種類を知っている人は少なかったのではないでしょうか。デュアルピボットは、優れた制動力があり、ブレーキコントロールを求める人にはおすすめです。

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アクティブ少女の非日常
ライター

アクティブ少女の非日常

関西出身のチャリ旅ガール。主に一人で自分のペースで旅するのが好き。全都道府県制覇、その内、自転車では、日本半周行きました。

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