ツールボトルの選び方
ツールボトルは一見するとどれも同じような外観や構造になっています。ならばどれを選んでもさほど変わりないように思われますが、実際にはサイズや構造、素材や防水性などで細かな特色があり、メーカーごとに工夫がなされています。
選び方①サイズ・容量
大容量を取るか、小型サイズを選ぶかは重要な問題です。大きいボトルは長さが18cm~25cm、容量が700~900mlで、小型のボトルはペットボトルサイズの500mlがほとんどです。用途や中に入れる荷物によって使い分けるのがいいでしょう。
収納力なら大容量サイズ
より多くの荷物を入れたいなら大きいボトルを選びましょう。製品にもよりますが、工具類のほかチューブなら2本、ボタン電池や薬、補給用のジェルやエナジーバーなども入れられます。長距離、長時間のライドでさまざまなトラブルに対処したいならできるだけ大容量なものがおすすめです。ただしその分重さが増えるのは注意しましょう。
軽さは正義の小型サイズ
より軽量でコンパクトなのは小型のツールボトルです。大きさが限られるのであまり多くの荷物は入れられませんが、近場のライドで最低限の装備だけ持っていくならこちらが便利です。
選び方②素材
ボトルの素材は主にプラスチック製で硬いハードタイプと、EVAなどの樹脂で作られたソフトタイプに分けられます。ハードタイプは軽量で防水性に優れ、丈夫なのが利点です。ソフトタイプは柔らかくて持ちやすく、内容物の音鳴りもほとんどありません。耐久性にも優れますが、軽量さと防水性がやや劣ります。
選び方③開口部
ツールボトルは開け方で大きく分かれます。フルオープン型はファスナーで縦半分に大きく開き、真ん中のメッシュ仕切りで分けられているのが特徴です。一方のスクリューキャップ式は上からふたを回して閉めるタイプで、ハードタイプのボトルはほとんどがこのタイプです。頻繁に開け閉めするなら取り出しやすいフルオープン型ですし、細かいものも安心して収納するなら防水性にも優れるキャップ式がいいでしょう。
ボトルを2本使いたい場合は?
ツールボトルの数少ないデメリットは2つあるボトルケージの1つを使ってしまうことです。通常は問題ありませんが、夏場は大量の水分補給が必要になるため、ドリンク用のボトルケージは2つとも必要になります。そんな時には、別売りの外付けホルダーでボトルケージを増やしてしまいましょう。各メーカーから、ダウンチューブの前輪側やハンドルバーなどに装着可能なホルダーが数多く発売されています。
サイクリングの必需品はツールボトルに
ロードバイクを趣味にしだすと、何かと増えてしまいがちな工具や小物類。そんなライドの必需品がペットボトルサイズにコンパクトに収まるツールボトルはとても便利です。ツールボトルにも各メーカーが特長ある製品を多数展開しており、機能や使い勝手もさまざまです。自分のスタイルに合ったボトルでおしゃれに収納して、スマートなライドを満喫しましょう。
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