スローパンクなどのトラブルにあったときの修理方法
パンクというものは、外を自転車で走っている以上、ある程度の頻度で起きてしまうのは、仕方がないです。もし、そのようなトラブルにあったときのためにも、パンクの修理方法を確認していきましょう。大まかな流れは次のようになります。
パンクの修理方法の手順
- 手順① タイヤとインナーチューブをリムからはずす
- 手順② とりはずしたインナーチューブとタイヤの状態を確認する
- 手順③ 新しいタイヤとインナーチューブをリムにはめこむ
- 手順④ 空気を入れていく
修理手順① タイヤとインナーチューブを外す
タイヤレバーを使う
パンク修理を行うには、タイヤをはじめに外さなければなりませんが、そこで大活躍するアイテムが「タイヤレバー」です。このタイヤレバーを2本使って、タイヤをリムから浮かして外していきましょう。タイヤを外すことができれば、インナーチューブも簡単に引き抜けます。このときにバルブを最後に引き抜くようにしましょう。
修理手順② タイヤとインナーチューブの状態を確認する
目と耳で確認する
パンクしたときはだいたいの場合で、インナーチューブに穴や亀裂ができています。目で確認するだけでなく、空気が漏れる音を耳でも聞いて場所を確認しましょう。
インナーチューブの穴や亀裂とタイヤを照らし合わせる
インナーチューブに穴や亀裂がある部分とタイヤを照らし合わせてみましょう。もしかしたら、タイヤにも亀裂ができているかもしれません。この確認を怠って、タイヤに何か刺さったままの状態で修理しても、すぐにパンクしてしまいます。
修理手順④ 新しいインナーチューブをリムにはめ込む
バルブを最初に挿入する
新しいインナーチューブをはめ込むときには、まずはバルブから入れます。このときに、わずかに空気を入れてチューブを丸い形にしておきましょう。
リムに全て入れる
バルブを入れたら、タイヤ全体にインナーチューブが入るように入れていきます。ここまでは手だけで簡単に作業が行えます。
修理手順④ タイヤをリムにはめ込む
はじめの方は手で
はじめの方は手でできるだけリムにタイヤをはめ込んでいきましょう。このときのコツとしては、タイヤをめくり上げるように浮かしてから、リムにはめるようにすると、やりやすいです。
最後はタイヤレバーが活躍
最後はどうしても固いので、手ではめ込むのは難しいことが多いです。そのときは手でタイヤを押さえながら、タイヤレバーを使ってはめ込んでいきましょう。
修理手順⑤ 空気を入れていく
最終確認
空気を入れる前にうまくはまっているか最終確認をする。最後に空気を入れていけばパンク修理は完了です。しかし、空気を入れる前に、タイヤとリムの間にインナーチューブが挟まっていないかだけ確認してください。
外出先では携帯ポンプを使う
外を走っているときにパンクした場合はフロアポンプがないので、携帯ポンプで空気を入れましょう。最後の方はかなりポンピングが重くなってきて大変ですが、頑張って空気を入れましょう。力みすぎてバルブを曲げないように気をつけましょう。
ガスボンベは優秀
携帯ポンプのなかでもガスボンベを利用して空気を入れるものもあります。ガスボンベであれば一瞬で空気を入れられます。しかし、事前に使用方法だけは確認しておきましょう。
スローパンク以外に注意が必要なパンクの種類
スローパンクの他にもパンクの種類はあります。よく経験するパンクの種類や特徴を確認してみましょう。
パンクの種類① サイドカット
石などを弾くことが原因
大きめの石などを踏みつけてしまったときに頻発するのが、サイドカットです。足が弾かれたときに、タイヤのサイドを切り裂くようにしてしまうことで起きます。タイヤごと切り裂くように亀裂が入ってしまうので、タイヤ自体から交換が必要になってしまいます。
タイヤごと新しくしなければいけない
タイヤごと切り裂くように亀裂が入ってしまうので、タイヤ自体から交換が必要になってしまいます。タイヤを交換せずにパンク修理をしても、インナーチューブ が亀裂からはみ出してしまって、またパンクしてしまうだけなので、注意しましょう。
パンクの種類② リム打ちパンク
大きい段差などが原因
リム打ちパンクは段差などで、タイヤとインナーチューブがリム方向に押し込められたときに、リムにインナーチューブ が挟まってしまって、リム打ちパンクが起こります。
2本線が目印
インナーチューブがリムに挟み込まれることでパンクするので、インナーチューブを確認してみると、2本線で亀裂が入っているのが特徴的です。
インナーチューブの交換だけで大丈夫
リム打ちパンクはインナーチューブが挟み込まれて起こるので、基本的にインナーチューブの交換だけで大丈夫です。タイヤに異常がないかの確認は念のため行っておきましょう。
頻発するときはタイヤやリムテープも交換
もしリム打ちパンクが頻発するようであれば、古くなったタイヤやリムテープがリム打ちパンクが起こりやすい原因になっていることもあります。
パンクの種類③ 尖ったものが突き刺さる
ガラス片や釘に注意
タイヤ自体を貫くように異物が刺さってパンクすることもあります。ガラス片や釘などには注意しましょう。
タイヤごと交換が必要な場合も
タイヤの損傷が少ないときはインナーチューブだけの交換でも大丈夫ですが、もし貫かれた跡が大きい場合はタイヤごと交換しましょう。
まとめ
スローパンクの防止策
- 対策① 適切な空気圧で走る
- 対策② 古いインナーチューブは交換する
- 対策③ 古いタイヤを交換する
- 対策④ 荒れた路面は避けて走る
スローパンクはゆっくりと空気が抜けるので、走っていても気づきにくいものです。スローパンクを起こさないためにも普段から注意しておくべきです。しかし、どれだけ注意していてもパンクして空気が抜けることは致し方ないので、そのときに備えて修理方法もしっかり覚えておくと安心です。また、スローパンクだけではなく、他にもリム打ちパンクなどの種類があることも念頭においておきましょう。
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