チェーンのサビ取り後のケアも重要
ここまでで、チェーンのサビや汚れの取り方、落とし方は完了です。しかし、サビや汚れが取れたからこれで終わりではありません。これからの手順をしっかり行わないと、またサビが発生して、すぐに同じ作業を繰り返すことになってしまいますよ。
チェーンにオイルを忘れずに
チェーンのサビや汚れが取れてきれいになったなら、チェーンにオイルを塗らなければなりません。オイルを塗ってはじめてチェーンのサビ・汚れ落としが完了したといえるでしょう。サビや汚れを取った状態は、チェーンにとってはいわば「すっぴん」状態です。そこで、表面を保護するために、オイル(潤滑剤)を塗る必要があるのです。
オイルの塗り方
オイルを塗るとき、ペダルをくるくると早く回しながら注油するのはNGです。チェーンは、ひょうたん型の金属パーツがたくさんつなぎ合わさっています。このパーツ1コマ、1コマに対して、1滴ずつゆっくりと注油することが大切です。こうすることで、チェーンにオイルが浸透しやすくなり、動きがスムーズになります。
余分なオイルは拭き取ろう
オイルを多めに塗ったほうがよく保護されるだろうと、塗り過ぎる人もいるようです。しかし、塗り過ぎは、汚れの原因になり、さらにはほこりやゴミなどが付着しやすくなります。1コマずつ注油しても余分なオイルは出るので、最後にウエスで軽く余分なオイルは拭きとっておきましょう。
どうしてもサビが取り切れない場合は?
ひどいサビのチェーンは交換しよう
サビ取り作業を行っても、サビが進行してひどい状態でどうしても取れない場合もあります。そんな際は、チェーンを交換したほうがいいかもしれません。チェーンは使っているうちに、伸びたり、コマとコマの間が緩んだりします。するとスムーズに変速できなくなったり、最悪の場合はチェーンが切れることもあります。
チェーンは消耗品
そもそもチェーンは消耗品ですから、3、4年ごと程度に交換したほうが好ましいのです。サビてどうしようもなくひどい状態になっているのであれば、交換することも検討しましょう。シティサイクル用なら1,000円以下、ロードバイク用の高級なものでも、3~4,000円程度で手に入ります。
最後のページでは、チェーンをサビさせないための方法を紹介!