ペダルの取り付け方法
取り付け方法①取り付けるペダルの清掃
ペダルを取り外せたら、次に取り付けるペダルのネジ部とクランクのペダルをネジこむ穴を掃除します。掃除する際に、洗浄液などで一度脱脂します。なぜ脱脂するのかというと、ネジ部に付着しているゴミなどの除去も兼ねています。ネジ部にゴミが入り込んでしまうと、ネジが焼き付くという現象が起きます。焼き付くとは、ネジとネジ穴にゴミが入ることによりネジ穴の隙間がなくなりネジがゆるまないことを言います。こうなってしまうとペダルもクランクも使い物にならなくなるかもしれないので、ゴミをかませないように注意して掃除しましょう。
取り付け方法②ペダルのネジにグリスを塗布する
ペダルネジ部とクランクのネジ穴を掃除、脱脂が完了できたら、次にペダルのネジ部にグリスを塗布します。グリスを塗布しすぎに注意してください。グリスを大量に塗布しても、ペダルをねじ込んでいく際に余分なグリスがはみ出してきて拭き取らなければならないからです。
取り付け方法③工具を使用し、締めていく
ペダルのネジ部にグリスを塗布できたら、ペダルを取り付けていきます。取り付け前に右側(R)、左側(L)ペダルを間違わないように確認しましょう。大半の自転車は右側(R)ペダルはギヤがついている側に付けると間違えないです。ペダルレンチか六角レンチでペダルを締め付けます。締め付ける力は決まっているので締めすぎには注意しましょう。
取り付け方法④自転車に乗り、再度ペダルの締め付けをする
ペダルの取り付けを完了したら、自転車に乗って問題ないかを確かめます。さらに何度か自転車に乗ったら、もう一度ペダルレンチや六角レンチでゆるみがないかの確認をしてください。安全に自転車を乗る上でとても大事なので、ゆるみがないこと確かめて乗りましょう。
トルクレンチを使用して適正なトルクて締める
トルクレンチとは締め付ける力を数値化してネジを締めこむことができる工具です。なぜトルクレンチを使用して締めこまないといけません。例えば10mmのネジと30mmのネジがあるとして、30mmのネジの力で10mmネジを締めこんでしまうと、ネジを破断させてしまします。このねじの締めすぎのことをオーバートルクといいます。
オーバートルクは破断の原因になる
なぜ破断するかというと、ネジのサイズにより適正なトルクがあるからです。そういうことを予防するためにトルクレンチという工具を使用し、適正なトルク管理します。どうしても初心者の方ほど、オーバートルクで締めすぎてしまい、自転車に乗っていると振動などの影響で破断につながりかねないので、こオーバートルクを使用することをおすすめします。
トルクレンチがない場合の対処方法
ペダルを締め付ける際の力(トルク)は交換するペダルの説明書に記載されています。ペダルを適正な力(トルク)で締め付けるにはトルクレンチという工具を使用するといいです。トルクレンチには数値設定ができるので安心して規定の力(トルク)で締め付けることが可能です。ですが、トルクレンチは高額なので購入をするのが難しい場合は、普通の工具を使用し、その際の締め付け力の計算方法は次の通りです。
締め付け力の計算方法
- トルク(T)【N.m】=力(F)【N(ニュートン)】×工具の長さ(L)【m】
ペダルがゆるまない場合の対処
ペダルレンチ、六角レンチをパイプなどを使用し、延長してもゆるまなく、かたくてどうしようもない場合は、ハンマーなどを使い工具を叩いてみましょう。なぜハンマーを使用するかと言うと、工具を使い手の力でゆるめようとすると力のかけ方がやんわりしたようになりますが、ハンマーを使用し工具を叩くと一瞬で力がかかるのでネジがゆるむことがあります。
ハンマーで工具を叩くときの注意点
ハンマーで工具を叩くときは、工具をゆるめる方向に力をかけて叩いてください。そうすると力がちゃんと伝わります。注意点は、ハンマーを使用する際に工具を持っている片手を叩くこと、ゆるんだ時に工具が反動でゆるめた方向に工具が流れてしまうので手をはさまないように注意しましょう。カーボン系のフレームは衝撃で割れる恐れがあるので、この方法はおすすめできません。
ペダル交換は難しくない
自転車のペダル交換はそこまで難しい作業ではありません。右ペダル、左ペダルのねじ込み方向、ゆるめる方向、工具の使用方法などをしっかりと理解して作業してみてください。もし取り外そうとしたが取り外せなかったら無理はせず近くの自転車ショップにお願いする方がいいです。ペダルを替えていい自転車ライフを過ごしましょう。
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