ロードバイクのチェーンオイルの注し方
チェーンオイルにはいろいろな種類があり、それぞれ特徴を持っていますが、注油方法の基本はどれも同じです。チェーンオイルの注し方とその際の注意点を紹介しましょう。
①チェーンをきれいにする
汚れを落とす
まずは、チェーンについている汚れやほこり、古いオイルを取り除いてチェーンをきれいにすることが大切です。これらを怠っては新たに注油してもチェーンオイルの性能を完全に発揮することができません。
状況に応じて使い分ける
洗浄方法は、パーツクリーナーやチェーン洗浄器などいくつかありますが、それほど汚れていなかったり手早く済ませたいならスプレー式のクリーナーを、汚れがひどい時やしっかりやるなら洗浄器など、使い分けるといいでしょう。本来ならスプロケットやチェーンリングの汚れも落としてからにしたいのですが、日常的なメンテナンスならそこまでやる必要性はありません。
注油は丁寧に
チェーンがきれいになったなら、チェーンのリンク部分にオイルを注していきます。注油はあくまでもチェーンの一コマ一コマずつのリンク部分に丁寧にすることが大切です。ペダルを回しながらすべてのコマにオイルが行き渡るように、ボトルタイプのオイルなら一コマに1滴ずつ、スプレータイプも同じように吹き付けます。
オイルを行き渡らせる
チェーンが1周したかどうかを見るには、ひとつだけ見た目の違う「コネクトピン」を目印にするといいでしょう。チェーン側面に油差しの必要はありません。すべてのリンクにオイルを注したなら、ゆっくり5~6周程度クランクを回して、オイルをチェーン各部に行き渡らせます。
無駄なオイルは拭き取る
オイルがチェーン各部に行き渡ったなら、ウエスでチェーンを握るようにしてクランクを回転させ、チェーン表面についたオイルを拭き取りましょう。表面のオイルを拭き取っても一コマ一コマにしっかり浸透したオイルは残っているので、問題はありません。むしろ、表面のオイルは汚れのもとになるだけです。
チェーン洗浄後に長時間注油せずに放置すると、錆びが生じる可能性があります。したがって「チェーン洗浄」と「注油」はセットと考えましょう。
ロードバイクへの油差しのタイミング
油差しのタイミングは、チェーンの動きが悪かったりチェーンやギアから異音がするといった「オイル切れ」のときです。その際、チェーンの汚れがあまりひどくなければ、洗浄せず注油しても構いませんが、汚れていればまず洗浄から行いましょう。
まとめ
ロードバイクのチェーンオイルはたくさんの種類があり、性能もさまざまですが、どれが自分に適しているかはあくまでも乗り方やメンテナンス状況によって決まります。同じタイプや成分でも、乗り方によって性能が発揮されないこともあるので、自分に合ったものが見つかるまでいくつか試してみるのもいいかもしれませんね。
特にスプレー式クリーナーの場合、塗装面やタイヤ、樹脂パーツにまで飛び散ってダメージを与える恐れがあるので、当て布をするなどで飛び散りを防ぎながら作業をしましょう。