自転車をチェーンオイルでメンテナンスしよう
自転車のチェーンは、自転車のパーツの中でも最も汚れやすい部分の一つです。泥や埃などがたまりやすい構造でもあります。チェーンが汚れていると、ギアチェンジがスムーズにできず、チェーンが外れてしまったり、切れてしまったりすることもあります。チェーンは、定期的なメンテナンスが必要です。
自転車用チェーンオイルの選び方
チェーンオイルは、チェーンがスムーズに動くようにするための潤滑油の役割を果たします。チェーンルブと呼ばれることもあります。チェーンオイルには主に3つのタイプがあり、テフロンやセラミックを配合しているものなど成分が異なってくるので、自転車の乗り方や注油方法などによって選び方も変わってきます。
自転車用オイルの選び方①滑らかさ重視の方向け
滑らかさ重視の人には、自転車用オイルの中でもワックスタイプがおすすめです。ワックスタイプは、他のチェーンオイルの種類と比較して、汚れがつきにくいのが特徴です。一方で、水で落ちやすいため、注油の頻度は高くなってしまいます。しかし、チェーンの掃除は簡単なので、日常的に使う人には、人気の潤滑油です。
自転車用オイルの選び方②油差し時に汚れたくない人向け
チェーンオイルは、飛び散りやすく、衣類につくと落ちにくいですが、服などを汚したくない人もいると思います。そんな人には、サラサラしているため、注油の際に飛び散りにくいドライタイプの自転車用オイルがおすすめです。初心者にもおすすめの潤滑油です。
自転車用オイルの選び方③悪天候でも乗りたい方向け
雨などの悪天候の中でも自転車に乗る可能性が高い場合は、潤滑油の中でもウェットタイプのものを使うとよいでしょう。雨に強いウェットタイプの潤滑油は、錆びにくい性質があります。ウェットタイプの中でも、ドロドロした粘稠質のものとサラサラしたタイプのものがあり、粘度の高いものは、激しいアップダウンを走行するマウンテンバイクやヒルクライム向けです。粘度の低いサラサラした自転車用オイルは、高速走行するロードバイク向けです。
自転車用オイルの選び方④リキッドタイプ
液体タイプの潤滑油で、一滴ずつ油を差していくのがリキッドタイプの潤滑油の特徴です。油差しをしたいところだけできるので、経済的でコストパフォーマンスが優れているのですが、一滴の量の感覚が少し難しく、慣れが必要です。
自転車用オイルの選び方⑤スプレータイプ
スプレータイプは油差しが一気にできてたいへん手軽なので、面倒臭がりの人や、油差しをスピーディーに行いたい人、初心者におすすめの潤滑油のタイプです。しかし、周囲に飛び散りやすいので、汚れてもいい場所や服でする必要があります。
次のページでは、自転車用オイルの使い方を解説します。