自転車のパンク修理は自分でできる
自転車パンク修理は、自分では難しい、できないと考えていませんか。自転車パンク修理は、道具と直し方の知識があればできます。自転車がパンクしたときに困らないように自分でパンク修理できるようなりましょう。今回は、自転車パンク修理するときに必要になる道具の使い方を解説します。また自分でパンクしたタイヤの交換の仕方や、自転車パンク修理の手順も紹介しますので、自分で自転車パンク修理するときの参考にしてみてください。
自転車のパンク修理に使う道具
自転車のパンク修理には前輪と後輪があります。パンク修理する場合は、前輪より後輪の方が難しいのでしっかりと覚えておきましょう。自分で自転車のパンク修理するには、道具の使い方と知識を知っておく必要があります。自分で自転車パンク修理するときにはどのような道具にはタイヤレバー、修理パッチ、バケツ、ゴムノリ、紙ヤスリ、虫ゴムが必要です。またパンク修理には軍手などの手袋があると便利でしょう。
自転車のパンク修理に使う道具①:タイヤレバー
タイヤレバーは、タイヤとホイールの間に入れて隙間を作りタイヤがホイールから外れやすくするために使います。またタイヤをホイールに入れるときにも使える道具です。タイヤレバーにはスプーンタイプとクランクタイプがあり、タイヤ交換に不慣れな方は使いやすく曲がっているクランクタイプを選ぶといいでしょう。タイヤレバーがなければタイヤ交換ができないわけではありません。
自転車のパンク修理に使う道具②:修理パッチ
修理パッチは、パンクしたタイヤの中にあるチューブの穴をふさぐために使います。自分で修理パッチ使いチューブの穴をふさぐときには、修理パッチの剝がれがなく、チューブと修理パッチに隙間ない貼り付けが大事です。剝がれたり、隙間があれば、一時的にはチューブに空気は入りますが、時間の経過で抜ける原因になりますので注意しましょう。
自転車のパンク修理に使う道具③:バケツ
バケツは、チューブのどの部分に穴があるのか探すための道具です。水入りバケツ用意してそこに一部分のチューブを入れていきブクブクと泡が出る場所を見つけるために使います。そのためバケツでなくても、水が入るものなら何でも構いません。
自転車のパンク修理に使う道具④:ゴムノリ
ゴムノリは、修理パッチを貼る接着剤です。チューブに塗るときには、凸凹にならないことと厚くならない塗り方が大事になりますので覚えておきましょう。また塗ったらよく乾かすことも大切です。
自転車のパンク修理に使う道具⑤:紙ヤスリ
紙ヤスリは、穴のあいたチューブをふさぐ修理パッチとゴムノリの接着強度を高めるために使います。紙ヤスリを使いチューブ表面のゴミ、ホコリや油分を取り除くことで、ゴムノリがなじみやすく、接着強度が高くし、修理パッチが穴のあいた部分のチューブにしっかり接着できるようにするために使うアイテムです。
自転車のパンク修理に使う道具⑥:虫ゴム
虫ゴムは、タイヤに空気を入れるために必要になる道具です。タイヤのパンクつまり、空気が抜けるのはチューブの穴あきだけではありません。虫ゴムが影響していることがあります。そのためタイヤがぺったんこになり、空気が入らないあるいは時間経過ですぐに抜けるときには、虫ゴムの不具合を疑いましょう。虫ゴムが入っているバルブ部分は、キャップと虫ゴムを押さえる円形のネジで構成さています。
穴がふさげないため空気が抜ける
キャップを外し、ネジを緩めることで虫ゴムが取り出せます。ネジと先端が細長く、中央に穴があいた金具についているのが虫ゴムです。通常虫ゴムは穴をふさぐ形で取り付いています。これがゴムの劣化などで破れたり、ズレたりすることで、穴がふさげなくなるとそこから空気が漏れることでチューブに空気が入らなくなり、それが虫ゴムの不具合によるパンクです。
自転車のパンク修理に使う道具⑦:手袋
手袋は、自転車のパンク修理に必ず必要とまでは言えません。しかし、軍手などの手袋を使うことでパンク修理にかかる時間が早くなることは確かです。また手袋を使うことは、修理時間が短くなるだけではありません。ケガ防止に役立ちますので使いましょう。
パンク修理する準備手順
自分で自転車のパンク修理する仕方は難しいことはなく、またできないこともありません。自分で自転車のパンク修理する方法と手順についてみていきましょう。パンク修理する前には、虫ゴムのチェック、チューブ外し、穴あき部分の確認をする必要があります。
準備手順①:虫ゴムのチェック
自転車のパンクは、前輪・後輪に起こり、そしてパンクには、チューブに穴があきそこからの空気漏れが原因と虫ゴムの不具合や劣化によって空気が漏れる原因の2つがあります。そのため自転車のパンクが疑われたら、まずは虫ゴムをチェックしましょう。虫ゴムをチェックすることで、パンク修理に無駄な時間をかけなくて済みます。つまり、虫ゴムが原因なら交換だけで済み、タイヤを外してチューブを引き出すなどの作業が省けて時間短縮になるのです。
虫ゴムの役割
自転車のタイヤに空気を入れる箇所つまり、空気ポンプの口金部分に当てるバルブの中にあるゴムと金具が虫ゴムです。空気を入れるときの空気ポンプへの戻り防止の役割があります。つまり、虫ゴムがないと空気ポンプでチューブに空気が入れられないのです。
虫ゴムの交換は難しいことはない
虫ゴムチェックするポイントは、破れや穴あきです。虫ゴムに破れや穴あきなどの不具合があると、空気を入れても時間経過とともに、空気が抜けていきます。タイヤの空気が時間経過で抜ける場合は、チューブの穴あき部分が小さい場合と虫ゴムの不具合と判断しましょう。
虫ゴムの交換手順
虫ゴムの交換は、バルブの中にある虫ゴムと金具が一体した部品を外すためにバルブの頭部分にあるネジを緩めます。緩めてバルブから虫ゴムと金具が一体した部品を外したらゴム部分を交換すれば完了です。ゴムは金具に穴のあいた部分が隠れるまでしっかり差し込むことが大切になります。ゴム交換してバルブの中に収めたらバルブネジをしっかり締めることを忘れないようにしましょう。
準備手順②:チューブ外し
チューブが原因のパンク修理の仕方についてみていきましょう。チューブ外しは難しい作業ではなく簡単で、リムからタイヤ外す、タイヤとチューブの分離になります。ホイールのリムからタイヤ外すためには、バルブ部品の下にあるナットと、上にあるネジの緩めが必要です。緩めたらタイヤレバー使ってリムとタイヤに隙間を作りタイヤを外します。タイヤが外れたらチューブを引き出せばチューブ外しは完了です。
準備手順③:穴あき部分の確認
チューブ外しが完了したら、次に穴あき部分を探すことになります。穴あき部分を探すためには水入りバケツが必要です。穴あき部分を探す手順は、バケツを自転車に近づける、チューブを折りバケツにつける、泡を見つけるになります。バケツが遠いとチューブをつけづらく時間がかかるため水入りバケツを近づけましょう。
穴あき部分は一か所ではない
バケツを近づけたら、引き出したチューブをバケツの幅ぐらいに折り漬けていき、泡が出る部分を見つけます。チューブの穴あき部分は一か所とは限りません。そのため、チューブ全体の泡なしチェックが必要です。
パンク修理が難しい後輪でも
後輪のパンク修理が難しいのは、後輪にはギヤやチェーンなどがついていて、前輪より複雑なため外しが難しいのです。そのため前輪のパンク修理はできても後輪はできないといった方もいるでしょう。後輪外しができない方でも後輪を外さずにチューブは取り出しは可能です。後輪外しができない方にチューブの取り出し方法を解説します。
後輪外さずチューブの取り出しはできる
後輪外しができない方のチューブの取り出しはまず、自転車を逆さまにすることです。逆さまにしたら、後輪周りについているチェーンとギアなど緩めておくとチューブが取り出せますので覚えておきましょう。後輪周りのチェーンとギア緩めたら、前輪と同じように、タイヤレバー使ってタイヤとリムに隙間を作ればチューブの取り出しは可能です。このようにすれば後輪を外すことなくチューブの取り出しができます。
自転車のパンク修理方法
チューブの穴あき部分が見つかったらいよいよパンク修理になります。パンク修理の直し方の手順は、「穴あき部分の表面の紙ヤスリでの研磨」「ゴムのりを塗布」「修理パッチを貼る」「修理パッチを一定時間押す」「チューブをタイヤに入れる」「空気を入れる」「空気圧のチェックと調整」です。
①穴あき部分の表面の紙ヤスリでの研磨
チューブの穴あき部分に修理パッチがよく貼り付くために表面を紙ヤスリで研磨します。研磨するのは、表面の油やチリやホコリの取り除きのためです。取り除きによってゴムのりがチューブの穴あき部分によくなじみ修理パッチの接着効果を高くします。表面研磨は、穴あき部分より少し広いがおすすめです。
②ゴムのりを塗布する
研磨が終わったらチューブの穴あき部分より少し広い範囲にゴムのりを塗布します。効果あるゴムのりの塗布の仕方は、水分が付着していないこと、薄く伸ばすこと、しっかり乾かすことを意識しましょう。水分付着は接着強度が低くなります。厚く塗布すると、隙間の原因になり、また接着力を弱めることにつながりますので注意が必要です。
③修理パッチを貼る
チューブの穴あき部分より少し広い範囲にゴムのりを塗布し、よく乾いたら修理パッチを貼りましょう。修理パッチには、さまざまなサイズがあります。チューブの穴あき部分より少し大きなサイズを選ぶことがおすすめです。修理パッチの貼り方は難しいことはなく、簡単にできます。修理パッチはアルミ箔の中にあり、アルミ箔をはがして穴あき部分に貼るだけです。
フィルムをはがす
アルミ箔をはがした修理パッチには、表面保護のためフィルムが貼られています。このフィルムはそのまま貼ることも大切ですので覚えておきましょう。
④修理パッチを一定時間押す
アルミ箔をはがして穴あき部分に貼ったら、接着強度を高めるため一定時間押しておくことが大切です。タイヤレバーなどの道具を使うと便利でしょう。またハンマーで軽くたたく方法もありますので覚えておくと便利です。
⑤チューブをタイヤに入れる
修理パッチを貼って一定時間押したら、フィルムを剝がし、剝がしたらチューブを左右に引っ張ります。引っ張りことで修理パッチがチューブになじむようにするためです。その後空気を入れて修理パッチ貼った部分を水入りバケツに漬けて泡が出ないことを確認し、泡が出ないことが確認できたらチューブをタイヤに入れます。
ナットは緩めに締めるのがコツ
タイヤ内側にチューブをセットしたらまずは、チューブをバルブ部分に入れるのがスタートです。バルブ部分に入れてナットで締めるときにはまず、緩めにしておくことがチューブを入れやすくするコツですので覚えておきましょう。締めが終わったらタイヤの側面になるビードをタイヤレバーで浮かせてホイールのリムの内側に押し込むようにして順番に入れていきます。
タイヤの全周をたたく
タイヤの全周がリムに押し込めたら全周がリムに入っているのか確認しましょう。確認できたらタイヤ内側のチューブねじれ防止のため、タイヤの上部を全周にわたってたたきます。
⑥タイヤに空気を入れる
たたき終わったら少しだけ空気を入れ、タイヤからのチューブのはみ出しを確認します。はみ出しがなく、空気を入れてタイヤ全周の不具合状況を確認して問題がなければナットを強く締め付けてタイヤの取り付けは完了です。
⑦空気圧のチェックと調整
タイヤの取り付けが完了したら、自転車のタイヤに最適な空気を入れます。タイヤに最適な空気圧はタイヤの側面に記載がありますので必ず確認してから入れるようにしましょう。例えば、最大805KPa/8.1barや90~125psi / 6.2~8.6barなどタイヤの種類によって記載の仕方が違いますので知っておくことが大切です。
自分でパンク修理できるようになろう
自分でパンク修理することは、難しいことではありません。またできないことでもないと理解できたのではないでしょうか。自分でパンク修理できるようになれば、費用の節約になり、また余裕を持ってサイクリングなどのサイクルライフが楽しめます。今回紹介した動画など参考にして自分でパンク修理できるようになりましょう。